こんにちは
三苫の個別指導塾 烈志塾の井上です
先日
トレーニングに関するYouTube動画を
見ていたところ
「トップアスリートのトレーニングを真似しても
なぜ筋肉が成長しないのか」
という内容の動画が流れてきました
動画の中では
トップアスリートが行っている
トレーニングプログラムは
そのメニューだけを切り取って
成り立っているわけではない
という話がされていました
それまでに積み重ねてきた
トレーニングの過程や経験
体力・回復力・身体的な特性・生活環境など
さまざまな土台があって
その上で初めて成り立っているもの
そのため
これまでの背景も
個人としての能力も異なる人が
メニューだけを
そのまま真似したとしても
同じ結果が得られるとは
限らない
この話を聞きながら
私は
「教育も同じではないか」
と感じました
世の中には
学習方法や子育て・教育に関する本が
数多く出版されています
インターネットやSNSを見ても
「この方法で成績が上がる」
「子どもにはこのように声をかけるべきだ」
「これからの時代には、この教育が必要だ」
といった情報があふれています
もちろん
それらがすべて間違っている
わけではありません
実際に
ある子にとって非常に効果的な方法も
あるでしょう
しかし
それが別の子にも同じように
当てはまるかというと
必ずしもそうではありません
情報がこれほどたくさんあるにもかかわらず
「これがすべての子どもにとって最適だ」
と言える方法は
なかなか見つかりません
それどころか
一つの方法が正しいと考え
全員を同じ方向へ向かわせようとしすぎることで
かえって子どもの成長を妨げてしまうこと
さえあります
私自身
20年以上教育に携わってきた経験から
指導についての基本的な考え方や
ある程度の道筋は持っています
しかし
その方法をすべての生徒に同じように
当てはめているわけではありません
教える子が変われば
同じ内容であっても
伝え方は変わります
具体的な例を示した方が
理解しやすい子もいれば
まず自分で考える時間を与えた方が
よい子もいます
細かく手順を説明した方が
安心できる子もいれば
ある程度任せた方が
力を発揮できる子もいます
さらに同じ生徒であっても
いつも同じ対応が適切だとは限りません
その日の気持ちや
体調
学校での出来事
疲れ具合などによって
言葉の受け取り方は変わります
昨日は背中を押す言葉が
必要だったとしても
今日は少し距離を置いて見守った方が
よいかもしれません
反対に
普段は自分で考えさせることを
大切にしている生徒でも
心身ともに疲れている日には
具体的な道筋を示した方が
前に進めることもあります
だからこそ教育では
あらかじめ決められた方法を
そのまま実行するだけではなく
目の前にいる子どもを
リアルタイムで観察することが
大切だと考えています
今、どのような表情をしているのか
どこで手が止まっているのか
本当に分からないのか
それとも間違えることを怖がっているのか
集中できていないのか
それとも考えを整理するために時間が必要なのか
そうした小さな変化を見ながら
その場に応じた指導や声かけを
選ぶ必要があります
教育について
一般論として語れることは
たくさんあります
しかし
一般的に正しいとされている方法が
目の前のわが子や生徒に
そのまま適用できるかどうかは
また別の問題です
大切なのは
一つの方法を絶対的な正解だと
考えることではありません
さまざまな方法を試し
子どもの反応を観察し
必要に応じて修正していくことです
うまくいかなければ
その子の努力不足だと
考えるのではなく
「今の方法が
この子には合っていないのかもしれない」
と
立ち止まって
考えることも必要ではないでしょうか
さらに言えば
子どもを取り巻く社会的な背景も
時代とともに変化しています
学校生活や家庭環境だけでなく
スマートフォンやSNSとの付き合い方
人間関係のあり方
将来に対する考え方など
子どもたちが置かれている環境は
以前とは大きく異なっています
かつて効果的だった指導方法が
今の子どもたちにも同じように有効であるとは
限りません
20年以上教育に携わってきた私も
すべての子どもに通用する最適な方法を
持っているわけではありません
むしろ
長く指導を続けるほど
一つの方法ですべてを解決することの
難しさを感じます
だからこそ
毎日の観察を怠らず
目の前の生徒の反応を見ながら
指導に反映させていくことが
大切だと思っています
教育に、完成された一つの正解は
ないのかもしれません
その子にとってよりよい方法を
その子とともに探し続けること
その試行錯誤の積み重ねこそが
教育なのではないかと考えています
